インタビュー&ニュース

University of Sussex、 Science Policy Research Unit。著書に『Managing Innovation』『Innovation and Entrepreneurship』他多数
研究テーマについて教えてください

組織マネジメントとイノベーションについて、実務レベルで注目して活動をしています。研究組織全体では大きく4カテゴリーがあり、50人の研究者が所属しています。実際に課題を持つ企業にコンサルティングをしながら、実践的研究を行っているのが特徴だと思います。
 1.イノベーション インフラストラクチャ
   …エネルギー・交通機関のイノベーション
 2.ビジネスモデルのイノベーション
   …官・民セクターの両方を対象とする
 3.サービスセクターでのイノベーション
   …どのように付加価値を出していくか
 4.テクノロジー・コンサルティング企業とのコラボレーション
   …プロセス・事業のイノベーションにどう応用していくか

イノベーションを起こす組織文化づくりについて

イノベーションを起こす組織文化づくりを手伝ってほしいという話がくることもあります。ワークショップを使ってどう課題解決するかを考える場づくりを行っています。個別のワークショップだけではなく、公開ワークショップも開いています。

組織診断によって、その企業の強み・弱みを把握してからワークショップをやることが多いのですが、その診断項目は書籍化して公開もしています。業種による違いはあり、たとえばセキュリティに対する考え方などはそれが現れます。すると、組織土壌を活発にするにしても、ある会社には社内の情報共有の仕組みが役立つでしょうし、ある会社は社外のユーザー連携が重要になることもあります。そうした組織特性を見ながら、イノベーションを喚起する土壌をつくっていくことから、企業の方とともに進めています。

オープンイノベーションも研究テーマでしょうか

オープンイノベーションのコンセプトは昔からあったと思います。オープンか、クローズドか、が先端性をわけるのではありません。組織が実践したいことに沿って、何を選択してやっていくかが大事なのです。

ヘルス、食料等重要な領域においては、政府の政策と企業が共に同じ方向を向いて活動を広げていくことも重要だと思います。我々の研究所は政策との連動も行っていますが、民と社会、民と官のつながりがよりアクティブになることで、もっと可能性が広がるはずだと考えています。

※本コメントは2015年9月インタビュー訪問をした際のものです